夏の強い日差しを浴びた後、肌がヒリヒリと痛み、赤く腫れた経験はありませんか?
せっかくの楽しい季節も、肌にトラブルがあると悲しいですよね。
「日焼けした後は、すぐに冷やせば黒くならない!」なんて聞いたことがある人も多いかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。
日焼け後の肌トラブルは、少しでも軽減したいと思うはず。
そこで今回は、日焼け後のアフターケアについて、冷やすのは正解なのか、冷やす時間や黒くならない方法などを詳しく解説します。
日焼け対策をしても、うっかり日焼けしてしまった場合は、適切なアフターケアで肌のダメージを修復しましょう!
日焼けのアフターケアは冷やすのが正解?
日焼けをした肌は、炎症を起こし熱を持っている状態です。
そのため、冷やすことで炎症を抑え、痛みや腫れを和らげることができます。
特に日焼け直後は炎症が強いため、早めに冷やすようにするのがおすすめです。
また、日焼けによって体内の水分が失われているので、口からも水分をしっかり補給しましょう。
水分補給をすることで、肌の回復を早めることができます。
アルコールや刺激物の摂取控え、十分な睡眠をとるなど、その他のケアも合わせておこなうようにしてください。
日焼けは、シミやシワの原因となるだけでなく、皮膚がんのリスクを高める可能性もあります。
事前の日焼け対策も大切ですが、もし日焼けしてしまった場合は、適切なアフターケアをおこなうようにしましょう。
数ヶ月後、数年後に後悔することのないよう、今からしっかりと日焼け対策をして、いつまでも美しい肌を守りたいですね。
冷やす時間はどのくらい?
では、どのくらいの時間冷やすようにすれば、肌に大きな負担を残さずに済むのでしょうか。
日焼けしてしまった肌を冷やす時間は、1回15分程度を目安にしてください。
その際、肌の様子はしっかりと見ながらおこないましょう。
長時間冷やし続けると、かえって肌を乾燥させてしまう可能性があるので注意が必要です。
さらに、冷やした後には保湿を忘れないようにしてください。
ただし、日焼けの症状がひどい場合は、医療機関を受診するのがおすすめです。
日焼け後の肌は、ヤケドをしたのと同じような状態なので、適切なケアをするようにしてくださいね。
日焼けした肌に保冷剤を当ててもいい?
日焼けした肌を冷やす場合、保冷剤など冷たさが持続されるものを使うことができれば便利ですよね。
結論からお伝えすると、日焼けした肌に保冷剤を当てて冷やすことは可能です。
ただし、保冷剤を直接肌に当てるのは、凍傷のリスクもあるためNGです。
保冷剤を使う場合は、タオルなどで包んでから当てるようにしてください。
冷やしすぎていないか、肌の様子を見ながら適切に冷やすようにしましょう。
冷やすときの注意点
日焼けを冷やすときは、以下のようなことに注意が必要です。
- 凍傷
- 長時間の冷やしすぎ
- 肌の状態をよく観察する
基本的に、肌が赤く腫れている場合は、冷やすことで炎症を抑えられます。
ですが肌が乾燥している場合は、冷やしすぎると乾燥を悪化させてしまう可能性があるので、短時間にとどめるようにしてください。
ここでは、水で冷やすときと保冷剤で冷やすときの注意点もお伝えします。
水で冷やすとき
ヤケドを水で冷やすように、日焼けした肌を水で冷やすのは、手軽で効果的な方法です。
水で冷やすと、肌の熱を素早く奪うことができます。
ですが、冷やしすぎや肌への刺激には注意が必要です。
水道水は常温なので気づきにくいですが、長時間当てていると冷やしすぎになってしまいます。
肌が乾燥してしまう可能性もあるため、10〜15分程度を目安にしましょう。
肌に刺激を感じやすい人は、水で直接冷やすと刺激になる可能性もあります。
その場合は、タオルに水を染み込ませて優しく押さえたり、ペットボトルに入れた水で冷やすのもおすすめです。
保冷剤で冷やすとき
日焼けした肌を保冷剤で冷やすときは、先にも解説したとおり、直接当てないように注意しましょう。
タオルで包んでから当てるなど、適切な方法で冷やすようにしてください。
保冷剤は触っていられないくらい冷たいことも多いため、冷却シートで代用するのもおすすめです。
保冷剤を使う場合も、10〜15分程度を目安にし、肌の状態を観察しながら冷やすようにしましょう。
日焼けしたあと黒くならない方法
日焼けしたあと、完全に黒くならないようにするのは難しいですが、いくつかの方法で黒くなるのを抑えることはできます。
肌が黒くなるのは、紫外線によってメラニンという色素が生成されるためです。
メラニンは肌を紫外線から守る役割を果たしますが、同時に肌を黒く見せてしまいます。
日焼けしたあと、肌を黒くしないためには
- 日焼け直後は、しっかりと冷やす
- 保湿をしっかりおこなう
- 美白効果のある化粧品を使用する
といった方法で、対処するのがおすすめです。
また、日頃から日焼け止めを塗って、紫外線対策を徹底することも重要です。
日焼けをしてしまった場合は、適切なアフターケアをおこない、日焼け後の肌トラブルを軽減して綺麗な肌を守りましょう。
日焼けした肌はどれくらいで戻る?
日焼けした肌が戻るには、個人差はありますが、約1ヶ月ほどかかります。
これは、肌の細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」と呼ばれるサイクルに関係しています。
ターンオーバーは約28日といわれており、日焼けした肌細胞が剥がれ落ち、新しい肌細胞が生成されるまでに約1ヶ月ほどかかるのです。
日焼けの種類によっても、戻るまでの期間は異なります。
日焼けには、サンタンと呼ばれる軽い日焼けと、サンバーンと呼ばれるひどい日焼けの2種類があります。
サンタンの場合は、ターンオーバーによって徐々に元の肌の色に戻ります。
一方、サンバーンの場合は、炎症が強くターンオーバーに時間がかかるため、元の肌の色に戻るまでに時間がかかることがあります。
日焼けした肌を早く白く戻したい場合は、保湿や美白ケア、紫外線対策をしっかりとおこないましょう。
アフターケアに大切な3つのポイント
日焼け後のアフターケアには、大切な3つのポイントがあります。
- 日焼けした部分を冷やす
- しっかりと保湿をする
- インナーケアをする
ここでは、これらのポイントについて詳しく解説します。
適切なケアをおこなうことで、日焼けによる肌トラブルを軽減し、綺麗な肌を守れるので、ぜひ参考にしてください。
日焼けした部分を冷やす
これまでにもお伝えしているとおり、日焼けした部分を冷やすことは、効果的なアフターケア方法のひとつです。
しかし、凍傷を起こす可能性があるなど、冷やしすぎには注意が必要です。
肌を優しく冷やす方法として、以下のようなポイントもあります。
- ぬるま湯でシャワーを浴びる
- 冷水でタオルを湿らせて患部に当てる
- ペットボトルに入れた水で冷やす
日焼け後の肌はとてもデリケートなので、できるだけ優しく、肌の状態をよく観察しながら冷やすことが大切です。
しっかりと保湿をする
日焼けをすると、肌は急激に水分が失われ、乾燥しやすくなります。
乾燥すると、肌のバリア機能が低下し外部刺激を受けやすくなるだけでなく、シミやシワの原因にもつながります。
なので、日焼けした肌は、保湿をして肌のコンディションを整えることが重要です。
保湿クリームやローションをたっぷり使って、こまめに保湿することで、日焼けによる肌トラブルを軽減することができます。
顔の場合は日頃から保湿をしていることも多いと思いますが、体もしっかりと保湿するようにしましょう。
インナーケアをする
日焼けした肌は、外側からだけでなく内側からケアすることも大切です。
日焼けによる肌トラブルを軽減するためには、以下のようなことを意識してみましょう。
- 水分をたくさん補給する
- ビタミンCを摂取する
- ビタミンEを摂取する
- β-カロテンを摂取する
- 良質な睡眠をとる
ビタミンCやビタミンE、β-カロテンは、以下のような食べ物に多く含まれます。
主な効果 | 含まれる食べ物 | |
---|---|---|
ビタミンC | 抗酸化作用 肌のダメージを修復する | 柑橘類 キウイ ブロッコリー など |
ビタミンE | 抗酸化作用 肌のダメージを修復する | ナッツ類 アボカド 植物油 など |
β-カロテン | 紫外線のダメージから肌を守る | トマト ニンジン カボチャ など |
また、肌の細胞は睡眠中に修復されます。
そのため、良質な睡眠をとることで、肌のダメージを修復することができるのです。
日焼けした場所をケアすることは大切ですが、ますは体調をしっかり整えることで、肌本来がもつ回復力によって状態も良くなっていきます。
日焼けのあとは何を塗るのがいい?
日焼けをした場合、インナーケアはもちろん、保湿することも大切ですが、実際には何を塗るのが良いのでしょうか。
日焼けした肌は、炎症を起こして熱を持っているため、日焼け直後は刺激のあるものを塗ると、肌をさらに刺激してしまう可能性があります。
特に、アルコールや香料が入ったものは避けるようにしてください。
また、肌をなるべく白く保つために美白化粧品を使いたくなる方もいるかもしれません。
ですが、美白化粧品には肌に刺激を感じやすいものもあるため、日焼け後すぐの使用は避け、日焼けが少し落ち着いてから、パッチテストをおこなった後で使用するようにしてください。
日焼け後は、できるだけ肌に負担の少ないものを使うようにしましょう。
【部位別】正しいアフターケアの方法
では実際に、おすすめの塗り方の手順を簡単にご紹介します。
- ぬるま湯でシャワーを浴びる
- タオルで優しく水分を拭き取る
- 保湿クリームやローションをたっぷり使う
- 日焼けが落ち着いたら、美白効果のある化粧品を使用する
熱いお湯やタオルの摩擦も日焼けした肌には刺激になるため、優しくおこなうようにしましょう。
ここでは、さらに部位別のアフターケアについて解説します。
スキンケア
顔の皮膚は体より薄くなっているため、丁寧なケアが必要です。
冷やす場合は、冷水で濡らしたタオルを当てたり、冷やした化粧水を使用するなど、なるべく優しくおこなうようにしてください。
冷やしたあとは、化粧水でしっかりと水分を与え、乳液やクリームなどでしっかりとフタをして乾燥しないようにします。
さらに唇に関しては、粘膜が露出している状態のため、よりデリケートです。
日焼けした唇は特に乾燥しやすいので、リップクリームでしっかりと保湿しましょう。
外出の際は、帽子やサングラス、日焼け止めや紫外線対策効果があるリップクリームなどで、顔も唇もしっかりと守るようにしてくださいね。
秋に向けて肌トラブルを防ぐためのスキンケアについては、以下の記事も参考にしてください。
ボディケア
体を日焼けした場合、冷やすことばかりに注力してしまうことも多いですが、冷やしたあとはスキンケア同様、しっかりと保湿することも重要です。
日焼けしたあとの肌は水分が奪われて乾燥している上、放っておくと余計に乾燥して肌トラブルを起こしやすくなっています。
保湿クリームなどをこまめに塗り、肌を乾燥から守るようにしてください。
また、日焼けによって角質が厚くなることがあります。
この場合は、スクラブで古い角質を優しく取り除くことで、肌のターンオーバーを促進し、ダメージを修復することができます。
ただし、日焼け直後は肌が敏感になっているのでスクラブの使用は控え、状態が落ち着いてからにしましょう。
また、髪を日焼けした場合にもアフターケアは大切です。
髪は乾燥するとパサつきやすくなるので、トリートメントやヘアオイルなどでしっかりと保湿するようにしてくださいね。
日焼けのアフターケアにおすすめのグッズ6選
日焼けした肌は、乾燥して熱を持っている状態です。
そのため、保湿効果と冷却効果のあるグッズを使うことで、肌を落ち着かせ、ダメージを修復することができます。
おすすめのグッズには以下のようなものがあります。
- 保湿クリーム・ローション
- アロエエキス配合のジェル
- アフターサンミスト
- 冷却シート
グッズを選ぶ際には、なるべく肌に負担をかけないものを選ぶようにしてください。
自分の肌質に合ったものや無香料・無着色のものを選んだり、事前にパッチテストをしておくのも大切です。
ここでは、中でもおすすめのアイテムを紹介するので、自分に合いそうなものを探してみてください。
ライオン「冷えピタ」
風邪などでの発熱で活用されることも多い「冷えピタ」。
冷却効果と保湿効果があるので、実は日焼け後の肌にもおすすめです。
ピタッと肌に貼るシートですが、弱酸性で肌に優しく、寝返りを打ってもはがれにくい設計になっています。
水分たっぷりのジェルシートが、熱を取り込みながら蒸発して、高い冷却効果が約8時間持続します。
大人用、子供用、ベビー用の商品があり、どの世代にも使いやすくなっています。
6時間の冷却効果があるボディ用も、大人用として発売されています。
大人用、子供用、ベビー用のそれぞれで、清涼化剤の量やシートのサイズが違うため、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
扶桑化学株式会社「瞬間冷却パック ひえっぺ」
扶桑化学株式会社から発売されている「瞬間冷却パック ひえっぺ」は、バンッと叩くだけで冷たくなる急速冷却パックです。
パッケージの中に水と薬剤が入っていて、袋の上から叩くことでそれぞれが混ざり合い、冷却が開始される仕組みになっています。
外出先での発熱、打身、ねんざ、ヤケドなどの応急処置に使うことができ、持ち歩きもしやすいアイテム。
保冷時間は周囲の温度や使用状態によって異なりますが、室温25度で約20分冷たさが持続されるので、日焼け対策にもピッタリです。
使用する際は、急激に温度が下がるため、タオルで包んでから肌に当てるようにしてくださいね。
白元アース「アイスノン やわらかフィット」
「アイスノン やわらかフィット」は、発熱時に使用されることも多い保冷まくらです。
氷まくらとは違い、「不凍ゲル」が使われているため、凍らずやわらかく体にフィットします。
本来はまくらとして頭部の冷却をするために作られた製品ですが、日焼けはもちろん、打撲や捻挫など、体を冷やしたい場合にも使いやすくなっています。
冷凍庫で8時間程度、事前に冷やしておく必要があるため、いざという時のために常備してくのも良いでしょう。
使用する場合はタオルなどで包んでから、日焼けした場所の様子を見つつ当てるようにしてください。
保冷持続時間は、3〜6時間ほどです。
資生堂「アベンヌ ウオーター」
「アベンヌ ウオーター」は、南フランスで「肌にいい水」といわれているアベンヌ温泉水(整肌成分)100%の化粧水です。
スプレータイプで、肌にシューッと吹きかけるだけで熱さを抑えながら肌を整えてくれます。
カルシウムやマグネシウム、シリカなどのミネラルバランスが良く、肌に薄い保護膜をつくりながら、うるおいバリアをサポートしてくれるアイテム。
肌に刺激を感じやすい方や赤ちゃんも使うことができるので安心です。
50g、150g、300gと展開があるので、持ち運び用や家に常備しておく用、まずはお試し用など、サイズも選びやすくなっています。
肌の調子を整えてくれるので、日焼け後のアフターケアとして、肌をリセットするのにもおすすめ。
スプレータイプなので、全身に使いやすくなっていますよ。
SEA BREEZE「アンティセプティック 全身薬用ローション」
スーッとした使い心地で大人気のSEE BREEZE(シーブリーズ)。
「アンティセプティック 全身薬用ローション」は、ほてりをリフレッシュさせながら、肌トラブルを予防できる薬用化粧水です。
天然成分が素肌を守ってくれ、さらっとした使い心地なので、男女関係なく取り入れやすいアイテムになってます。
日焼け後のアフターケアはもちろん、汗をかいた後のケアやマッサージ、ひげ剃り後や入浴後、リフレッシュした時などさまざまなシーンで使えます。
日焼けを冷やした後の保湿ケアに、ぜひ使ってみてください。
適切な日焼けケアで大切な肌を守ろう
日焼けは軽いヤケドと同じ状態であり、放っておくとシミやシワの原因にもなります。
日頃の日焼け対策はとても重要ですが、もし日焼けをしてしまった場合は、適切なアフターケアをおこなうようにしましょう。
適切な方法でケアをおこなうことで、肌のダメージを修復し、トラブルを軽減することができます。
日焼けの程度や肌質に合ったケア方法を選び、この記事でご紹介したアイテムも活用してみてくださいね。
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